Aspdのお話

ずっと放置してて一年経ってしまいそうなので、ちょっとだけ更新してみます。
もう誰も見てないでしょうけど・・・
(どっかのDEF厨の人に言われたから、という訳じゃないです。たぶん。あと、うっかりの人にプレッシャーをかけてる訳でもないです。たぶん。)



少し前辺りから、コンチ印章やヘルモーズ帽といった攻撃速度増加装備が増えてきてAspd190というのが割と現実的に達成出来るようです。agi殴りの人にとっては装備の選択がいろいろ増えたと思います。大抵のagi職の人はAspdが増えるのは単純に楽しいものです。ダメージよりAspdを追求している人も多いかもしれません。


この攻撃速度増加装備ですが、実際に火力はどの位上がっているのでしょうか?
Signとかのダメージ%UP系と比べるにはどうしたらいいのでしょう。
また、Aspdが10%上がるとはどういう意味なのでしょうか。


計算機サイトで調べれば? と言われると終わってしまうのですが、この辺りを少し考察してみたいと思います。


●準備
まず、先人の人々の検証結果から、Aspdは以下の式と言われています。


通常Aspd = 200 − (200 − 基本Aspd)(250 − Agi − Dex/4)/250 ・・・(1)
通常Aspd = 基本Aspd + (200 − 基本Aspd)(Agi + Dex/4)/250 ・・・(1)’


基本Aspdは職と武器の種類で決まる値です。騎士で片手剣だと150とかBSで斧だと135とか決まっています。大体のデータサイトには乗ってるのでそちらを参照して下さい。
式(1)だとAgiとDexがマイナスなので、式(1)’の方が感覚的に分り易いかもしれません。


速度ポや2HQ、ARなどは、200から通常Aspdを引いた値(いわゆる攻撃ディレイ)を減少させます。攻撃速度増加装備も、説明欄にはAspd10%UPと書いてあっても実際には攻撃ディレイを減少させるものがほとんどです。
これを考慮すると最終的なAspdは以下になります。


最終Aspd = 200 − (200 − 通常Aspd)(1 − 攻撃ディレイ減少値/100) ・・・(2)
最終Aspd = 通常Aspd + (200 − 通常Aspd)(攻撃ディレイ減少値)/100 ・・・(2)’


通常Aspd、最終Aspd供に上限は190です。
さらに、1秒間の攻撃回数は以下になっています。


秒間攻撃回数 = 50/(200 − 最終Aspd) ・・・(3)


火力というのはいろいろな考え方があると思いますが、ここでは秒間ダメージと定義することにします。
Aspd上昇による火力UP率を求めるには秒間ダメージで考えるのがいいでしょう。これならSignなどと比較するのも簡単です。
Aspd上昇だけなら攻撃1回のダメージは変わらないので秒間攻撃回数の比から求めることができそうです。


●本題
では、攻撃速度増加装備による秒間ダメージを比較してみましょう。


攻撃速度増加装備による秒間ダメージ比
= 装備後の秒間攻撃回数/装備前の秒間攻撃回数
= (50/(200 − 装備後の最終Aspd))/(50/(200 − 装備前の最終Aspd))


...(計算中)
...(計算中)
...(計算中)


= (100 − 装備前の攻撃ディレイ減少値)/(100 − 装備後の攻撃ディレイ減少値) ・・・(4)


A4裏紙を犠牲にして結果は式(4)となりました。
計算している内に、通常Aspdの項は消えてしまいました。これはどういうことでしょうか?
意外に思うかもしれませんが、


「攻撃速度増加装備による秒間ダメージ比(≒火力UP率)は、通常Aspdに依存しない」


ということを意味しています。ようするに、agiが1点でも80点でも効果は一緒ということです。
関係するのは、装備前後の攻撃ディレイ減少値という訳です。


では、攻撃ディレイ減少値が10ポイント増えた場合に実際の秒間ダメージ比がどうなるかを計算してみましょう。


攻撃ディレイ減少値(装備前→装備後):秒間ダメージ比
0 → 10 : 1.111
10 → 20 : 1.125
20 → 30 : 1.143
30 → 40 : 1.167
40 → 50 : 1.200
50 → 60 : 1.250
60 → 70 : 1.333
70 → 80 : 1.500
80 → 90 : 2.000


上の結果から、装備前の攻撃ディレイ減少値が高いほど効果も大きいということが分ります。
つまり、スピポよりバサクポが飲める職の方が攻撃速度増加装備の恩恵が大きいと言えるでしょう。特に、2HQやARで大きく攻撃ディレイを減少できる騎士やBSは有利です。(ただし、最終ASPDの上限が190なのでそれを超えない限りという条件は付きます)


●おわりに

今までコンチとかは高Aspdな人ほど効果が高いと思っていましたが、先ほどの結果から、実はAgiではなく攻撃ディレイ減少値が高い人ほど効果があることが分りました。2HQやARを使う人は大体agiも高いのでそう思っていたのかもしれません。


私の場合、
バサクポ(20) + AR(30)+ ヘルモーズ帽(10) + ハトブレ(5) = 65
が基本の攻撃ディレイ減少値になります。


Signの火力5%UPに対してコンチの効果を見てみると、
65 → 68 : 1.094
で、9.4%UPとなりました。これはSignよりかなり強いと言えるでしょう。しかもcも挿せます。
・・・ちょっとモロクの魔王クエストしてきます。








あれ?


あれあれ?


クリティカル70%になりました。ひゃっほい。秒間ダメージなにそれおいしいの?